養育費・婚姻費用算定表の改定
先日、最高裁より、養育費・婚姻費用算定表の改定が発表されました。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111201054&g=soc
12月23日に発表される予定です。
現在、実務上、養育費及び婚姻費用を算定する上で、この算定表は非常に重要な指針となっていますので、
この改定が実務に与える影響はかなり大きいと思われます。
現時点で、改定されることにより、養育費・婚姻費用が上がるのか、下がるのかは全くわかりません。
養育費・婚姻費用を算定する上で、裁判所が採用してきた基本的な考え方があるのですが、その基本的な考え方が変更されるのか、
それとも、基本的な考え方は維持したまま、税額や社会保険料、生活費等の資料が、15年以上前のものを使用しているため、
それをアップデートするだけなのかは、現時点では不明です。
ですので、養育費・婚姻費用が増額されるのか、減額されるのかもわかりません。
蓋を開けてみたら、それほど変わっていなかったということもあり得ますし、人によっては上がり、人によっては下がる、ということもあり得ます。
このような状況ですので、現在進行中の調停においては、新算定表を待って養育費・婚姻費用を決めたいという方が多くいらっしゃいます。
有利になるのか不利になるのかが全く分からないので、今はなかなか決めるのが難しい時期でしょう。
今、調停中の方達も、今後長い間これを元に支払われるのですから、焦って調停を成立させるのではなく、じっくり考えてから決められた方がよろしいかと思います。